見本 たんじょうびのふしぎなよる

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表紙

たんじょうびのふしぎなよる

文:溝江玲子
絵:伊原久美子

かずはちゃん

ほんのすきなあなたへ
このほんをプレゼントします。
あなただけのほんですよ。
ずっとずっとたいせつにしてくださいね!

9月11日

おとうさん・おかあさんより

きょうは 9月11日 かずはちゃんの  3さいの おたんじょうびです。
プレゼントは なにかしら と わくわく していると おもてに トラックが とまりました。
かずはちゃんへの プレゼントが とどいたようです。

「わぁ、くさいろの ベッドだ!」
この ベッドで ねたら、きっと くさの うえで ねころんだ ように きもちが いいことでしょう。

「おかあさん ありがとう」
「きょうからかずはちゃんは この ベッドで ひとりで ねましょうね」

そのよるかずはちゃんは くさいろの ベッドで はじめて ひとりで ねました。
「もう かずはちゃんは  おおきいんだもん・・・」 と じゅもんを となえました。

けれども、やっぱり さびしいんです。
それで  なみちゃんれいいちくんももかちゃんひさしくんと 
おえかきした えを いっぱい ベッドの あたまに はりつけました。

かずはちゃん
かずはちゃん
だれかが よんでいます。

かずはちゃんは めを あけて びっくり。
まっしろな うさぎが 1ぴき ベッドの うえに ちょこんと すわって いるのです。
「わたしを よんだのは うさぎさんなの?」
「そうですよ、かずはちゃん
「あっ、なみちゃんの かいた うさぎさんだ!」
「あったりー!」
うさぎさんが いいました。

そのとき
「ぼくも いるんだよ!」
と ベッドの したから ごそごそ でてきたのは・・・

「あっ、れいいちくんの かいた たぬきさん!」
「あたりの あたりー おおあたりー!」

かずはちゃんは ベッドから ピョンと とびおりました。
ベッドの したを のぞこうと したら キャッ キャッ キャッ と わらうような こえが しました。
「あっ、ももかちゃんの かいた おさるさん!」

つぎに かずはちゃんが 「もう、だれも いませんか?」 と ベッドのしたに むかって いうと
「はーい、まだ ぼくがいますよ!」 と はいでて きたのは・・・

「あっ、ひさしくんの かいた くまさん!」
みんな かずはちゃんの おともだちです。

うさぎさんが いいました。
「あたしたち これから もりに ピクニックに いくのよ」
「えっ、ホント いいなぁ」

たぬきさんと おさるさんと くまさんが こえを そろえて いいました。
かずはちゃん いっしょに もりに いきましょう!」

かずはちゃんが うれしくなって こくんと うなずいた とき、
くさいろの ベッドが ぐんぐん ひろがって  いきました。

ここは もう、もりの なかの はらっぱです。
まわりの きには、おいしそうな くだものが いっぱい なっています。
「わぁ、きもちいい!」
はらっぱの やわらかい くさは じゅうたんみたい。
みんなで ごろんごろん ごろんごろん。 おひさまは ぽかぽか。

「ああ、おなかが すいちゃった!」
だって まわりの きの くだものから いい においが ぷーんと するんですもの。
「あたしに まかせてよ!」
おさるさんが するするっと きに のぼると くだものを ちぎりました。
ポーイ ポーイと ほうるのを たぬきさんが 
まるで やきゅうせんしゅの ように うけとめます。

「それじゃ、ぼくは いいものを とって きて あげるよ」
くまさんが はちみつを どっさり。

うさぎさんが こまったように いいました。
かずはちゃん、わたしたち きにも のぼれないし  どうしたら いいかしら?」
「そうだ! おはなを つみましょうよ。
おはなを かざると きっと もっと おいしくなるわ!」

くだものは いっぱい、はちみつは どっさり。
そして、その まわりには かずはちゃんたちが つんだ はなが いっぱい。
かずはちゃん、おたんじょうび おめでとう!」
みんなが こえを そろえて いってくれます。

「わぁ! みんな わたしの たんじょうびだって しってたの? どうも ありがとう!」
かずはちゃんは みんなに まけないくらい  おおきな こえで おれいを いいました。

(おわり)

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