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見本 クリスマスのさがしもの

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表紙

クリスマスのさがしもの

文:森谷昌弓
絵:ユソコ

しょうたくん

サンタクロースより

もうすぐクリスマス しょうたくん
サンタさんから もらう プレゼントに
なにをおねがいするのか かんがえていました。

しょうたくんは ずっと ほしいと
おもっていたものが あるのですが
それがなんだったか わからなくなっていました。

そして なにも サンタさんに
おねがいしない うちに
クリスマスイブが ちかづいて きました。

そんな あるよる しょうたくんが ねていると
ふしぎなこえが きこえました。
しょうたくん こんばんは」
しょうたくんが めをさますと おへやに
サンタさんの つかいの てんしが きていました。

「ぼくは てんしの アンジェロ。
 しょうたくんは まだ クリスマスプレゼントを
 おねがいしていないよね?」

「まだ きまっていないこが いるねって
 サンタさんも こまっているんだ」
「じつは なにが ほしいか
 わからなくなっちゃって・・・」
「んー・・・じゃあ ぼくと いっしょに
さがしにいこうよ!
せかいの どこかに かならず しょうたくん
ほしいものが みつかるはずだよ」

しょうたくんと アンジェロは
プレゼントを さがすために
トナカイさんのひく そりで
せかいじゅうを めぐるたびに
でました。

まず しょうたくん
アンジェロは アメリカに とんできました。
「ここは ニューヨークという まちだよ」
「うわー すごーい! まちじゅう きらきらしてる!」
そらから みえる ニューヨークは
すごく きらびやかです。

しょうたくん あれはどう?」
アンジェロは がっきやさんの ショウウィンドウに
かざられている トランペットを ゆびさしました。
「ぼくは すっごくほしい!」
「うーん すてきだけど なにかちがうなぁ」

つぎに しょうたくんと アンジェロは
オーストラリアに いきました。

「オーストラリアの クリスマスは
 なつなんだよ」

クリスマスのかざりも
どこか あつそうです。

しょうたくん ここで ゆっくり
 バカンスをすごすのは どう?
 もちろん ぼくが あんないするよ」
「もっと おおぜいで あそびたいなぁ」

そのつぎに  しょうたくんと アンジェロは
フランスに いきました。

「エッフェルとうだ!」
「わぁ〜 キラキラしてきれい!」

しょうたくん プレゼントには
 おいしい フランスりょうりの
 フルコースは いかが?」

「それは アンジェロが  たべたいんでしょ?」

そのあと しょうたくんと アンジェロは
ちゅうごくに いきました。

「ねぇ アンジェロ。
 とてもながーい たてものが みえてきたよ」
「あれは ばんりのちょうじょうっていって
 おしろなんだよ」

「そうだ! しょうたくん、 どうぶつは すき?
 パンダを 1とう つかまえて・・・」
「かってに つかまえたら だめだよ!
 アンジェロ!」

「ついに しょうたくんと アンジェロは
にほんに もどってきました。

ここは にぎやかな まちの どまんなか。

「さぁ しょうたくん
 なんでも すきななものを いってごらん!
 ここなら なんでも てにはいるよ!」

しょうたくんは それでも なにがほしいのか
わからなくて こまってしまいました。

しょうたくんの ほしいものは
 ほんとうに なんだろう?」
「はっきりしないけど もっと ちいさいころに
 ぜったいに みたんだけど・・・」
そういいながら しょうたくん
おもわず てのひらを にぎっていました。

アンジェロは そのてをみて
なにか おもいついたようです。
「そうか! しょうたくん
 ほしいものが わかったよ!
 イブのよるに サンタさんと いっしょに
 おうちに いくね!」

そして イブのよる しょうたくんが ねていると
まくらもとに サンタさんと アンジェロが
やってきました。
しょうたくん すこし おきてくれるかな?」
サンタさんの こえで しょうたくん
めを さましました。

しょうたくん いちど てのひらを にぎって
 それから また しずかに てのひらを
 ひろげてごらん」

しょうたくんが てのひらを にぎって
また しずかに ひらくと そこには ちいさな
けれども あかるくかがやく おほしさまが
ありました。

「それは しょうたくんの ほしじゃ。
 うまれたときに てのひらに にぎっていて
 それからも ずっと しょうたくん
 そばにいる しあわせの ほしなんじゃ。
 だけど あかちゃんじゃ なくなると そのほしは
 みえなくなる。
 しょうたくんが ほしかったのは きっと
 あかちゃんの ころにみた そのほし だったんじゃな。
 ひょっとしたら しあわせのほしを みたくなるような
 できごとが あったのかもしれん。
 でも だいじょうぶじゃ。 しあわせのほしは
 いつでも しょうたくんの そばに おるよ!」

しょうたくんは おもいだしました。
じぶんが うまれたときのことを。
たしかに そのとき てには このほしが
にぎられていたのに いつのまにか 
みえなくなってしまっていたことを。
そして こころの どこかで そのほしを
さがしていたことも。

きがつくと いつのまにか サンタさんは
いなくなっていました。
てのひらには しあわせのほしも みえません。
でも しあわせのほしが しょうたくんの
そばにあるのは かんじることが できました。

「ほしいものが みつかって よかったね!
 ぼく、しょうたくんと いろんなところへ
 いけて たのしかったよ。
 さみしいけれど もうおわかれ。 さようなら!」
アンジェロは そういうと いなくなりました。

まくらもとには きょねんと おなじように
クリスマスプレゼントが おかれています。
でも ことしは きょねんより もっと
すてきな クリスマスだったと
しょうたくんは おもいました。

※「ぬりえになっているクリスマスカード」が付いてきます。


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